出陣の賦

降魔調伏

おれサイコパスだから、「ひよっこ」に秘められたテーマに勝手に気づいて打ち震えていたよ。

 あーあ、オレ「ひよっこ」ロスかもしれない。どうにも「わろてんか」の賑やかなノリについていけない。ひょっとしたら、あと1週間もすれば子役パートが終わって少しは好印象になるかもしれない。なのに、なぜこんなに「ひよっこ」が引っかかってしまうかと言えば。裏テーマに気づいてしまったから!

 

世間的には「ヒロインが朝ドラ 的な成功を掴まないものの、小さな幸せを見つける物語。基本的には、優しい人たちに囲まれて極端な嫌われキャラがいない物語。」扱いされてる「ひよっこ」だけど、本当にそうなのか? よく考えたら、いた。「ひよっこ」に存在する絶対的な敵すなわち乗り越えるべき障害。それは家族!

 

まず、物語の始まりから遡って。ヒロイン・谷田部みね子が農家の三人きょうだいの長女という初期設定から検証するべき。兄弟の構成がみね子 ・妹・弟ということで、跡取りになる息子が産まれるまで兄弟が増えてしまうスパイラルゆえの家族構成だったことは注目すべし。かつ農家の長女として、惣領息子が独り立ちするまで自分がしっかり家を支えねばという責任感が発生する訳ですよと。だから出稼ぎに行った父親が失踪した時に、ポジションが「とと姉ちゃん」になってしまい父の代わりに率先して東京に出稼ぎに行って収入のかなりの部分を仕送りしてた。

 

実は、同じ状況 に陥っていたのが川本世津子で。稼ぎの大部分を叔父夫婦に持って行かれているにも拘わらず、そんな境遇をおかしいと思わなかった部分については、ヒロインみね子と大体同じ境遇と言わざるをえない。あんまり、「自分が家のために頑張らねば」と思い詰めた挙げ句。元彼・島谷が自分との愛を貫くべく家を捨てようとしてくれているのに幻滅して別れたりする。幸い、終盤で実家が花卉の栽培を始めて誰も出稼ぎに行く必要がなくなって、 みね子は仕送りをしなくていいとなった瞬間ちょっぴりさみしい気持ちになってたのも。コレ家族幻想による洗脳だったのかも。

 

そんな呪縛から解かれて、みね子が嫁に行けたというのが結構な革命なの。おわかりだろうか...。 そうそう、またネタバレ恐縮なんですが。本来は、みね子の父が家長なんだから。田畑でバリバリ働いているべきなのに、始終東京に出稼ぎに行って人手がいる時にしか帰ってこない。当初、谷田部家の生業は稲 作。高度成長期までは、「白米が食べたい!」というニーズで黙って収入が見込める分野だけど。後々に「国民みんなに白米が行き渡った後どうするか?」とか減反とかで転換を余儀なくされるんですが。でも、本編では寡黙なおじいちゃん(古谷一行)が許してなかったのかも。おじいちゃん、過去の成功例とかコメ神話にすがっていたのかも。

 

で、出稼ぎに行った父がイイ事しか言わないから家族が「父さんは東京で楽しく働いてるんだ 、いがったぁ♪」と思っていたら。父の失踪後、母が過酷な環境で働いていた事を知り。もう出稼ぎはさせたくないという事になり花卉栽培を始めたのかも。その期に及んでも、664,444,499稲作を続ける古谷一行おじいちゃんが不穏だった。

 

さらには、お父さん。実は記憶喪失前から。稼ぎ頭が東京で出稼ぎしてる事実がおかしいと思っていたはず。商品作物に転作すれば、出稼ぎしなくてもいいと思ってた事もあったかもしれないけど父の手前、言えなかったかも。最後の 最後で言えたのは、自分がボロボロになった実績が誰にも文句を言わせなかったから!かもな。

 

したっけね。

 

 

連続テレビ小説 わろてんか Part1 (NHKドラマ・ガイド)

連続テレビ小説 わろてんか Part1 (NHKドラマ・ガイド)

 

 

うん、収拾つかない。自分でも、何言ってるかわからん。ただ言いたい事はひとつ。未だ「ひよっこ」に固執するオレをわろてんか? したっけね。