出陣の賦

九州豪雨が一日も早く復興しますように

キリンジ「エイリアンズ」

最近、ラジオでやたらこの曲がかけられてて。なんか、耳に残った。

 

アーティストと曲名を覚えて、CD買って聴いたら完落ちしてしまった。どの曲もイイんだけど、とりわけ「エイリアンズ」が名曲で毎日何度もリピート再生してしまう。

 

AORというか、シティ・ポップスみたいな曲調で、大都会に生きる孤独な心境を歌い上げてて。あー、この曲がリリースされた西暦2000年頃にリアルでハマりたかった。あの頃CDセールスがまだまだ好調な頃で、地元のCD店で気軽に視聴できてた筈なのにカスリもしなかったのは。やはり地元が岩手だったからなんだろうか?

 

1970年代の自省的なソウル歌謡感漂う曲も素敵なんだけど、何より歌詞が素晴らしい。実は、80年代の日本のシティ・ポップス連中たら村上春樹たらの影響をビンビン感じる歌詞なんだが、ちゃんとそれをこなしたうえで聴者がリアルに感じるようにしてるトコが憎い。

 

この曲の舞台が、ありふれたバイパス沿いの郊外の都市で。ありふれた風景の中で、この曲の主人公と恋人が疎外感を感じて。遂には「こんなに生き辛いのは、俺たち実はエイリアンだからなのか?」と、思うまでに至る風景をサッと盛り込んでいる。

 

でもそれ、典型的な高村光太郎&智恵子パターンじゃん。「智恵子抄」にも描かれる、智恵子の精神的な疾患の温床って。二人が芸術家夫婦として、お互いしか共感しあえる相手がいなくて。ひたすら二人で完結していたことが、やがて智恵子の「逃げ場」をなくして追いつめていった駄目なパターンであったことを思い出すべきだ。

 

な・ん・で・す・が。

今更なんですが、この曲がラジオでヘビロテされたきっかけが。のん(本名 能年玲奈)ちゃん出演の「LINE MOBILE」のCMに起用されたのがきっかけだったんだよな。今ごろ知ったよ!

 

あのCMで、行き交う群衆のなかでスポットライトを浴びてこちらを見つめるのんちゃん。とかく生き辛いこの世でカタワレを探すエイリアンの眼をしていた。

★友だち少ないエイリアン同士、格安モバイルで通信しあってください!

→そんな、発注側のメッセージ。強く受け止めた。

→のんちゃんと通話できるオプション、つけてくれないか?

 

オレもエイリアン、この星の僻地で片割れナシで40年過ごしてる。

 

したっけね

 

エイリアンズ

エイリアンズ