出陣の賦

九州豪雨が一日も早く復興しますように

春は出会いと別れの季節、そして趣旨が違う。

今度、部下がウチより条件のイイとこに転職する事になった。あー、この子ふだんニコニコしてたけど。頭の中は「ここ早く出たいなぁ」って思ってたのかとか今は言うまい、なぜならオレも毎日そう思ってるから。

 

最後の出勤の日、花束贈呈とかの式をした後。となりのシマの定年間際のおっさんが、彼女にこう一声かけた。

「新しい職場でも、がんばってね!」

→この、何気ない一言が非常に 引っかかってしまった。なんか・・・なんかな・・・、趣旨が違う!その理由は以下の通り。

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①「お前ががんばれよ!」

このおっさん、早い話が。この歳で新人に仕事を教えてもらうようなくらい、絶望的に仕事ができない方で。もうなんだろう、泥棒に「人の物を勝手に取るな」って言われるようなモンだよなこれ。

★まっ、事実。給料泥棒なんですが(笑)。

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②「絡み 厨おじさん」

正直言って、おっさんと彼女はシマが違うから普段会話する仲でもないのに。こういう場面ですかさず絡もうという、目の前に転がってきたボールをモノにしようという意欲。その百分の一でも、仕事に振ってほしかった。 そうそう、このおっさん。新人の女の子に仕事を教えてもらう(実話)とき、いつも眼がハンターのようにギラツイてたと評判だった(笑)

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③「『年相応』の大切さ」

あの春の頃。仕事をため込みすぎた玄白おっさんが、ヤキ回って休日出勤してた時期。

(→それでも片づかなかった、お茶目な結末になったのは別の話)

(→とうとう息詰まった頃、おっさんお休みモードに入ってしまい。代わりのバイトさんを求人して面接して、採用の段取りを取ってる最中に。突然「オレ復帰しま~す」と宣言したせいで、総てが無駄になった。復帰したあと、一月保たずにまたお休みモードに入ったのもまた別の話)

 

休日出勤の日の、おっさんの私服がスゴかった。

・スタジャン

・原色のトレーナー

・ジーンズ

・スニーカー

→1980年頃、「明星」でトシちゃんこと田原俊彦がこんなカッコしてた。 一周回って格好良かったけど、「この人若い頃から、ずっとこのカッコだったのかも・・・。」と疑ってしまう。 なんというか、この人。若い頃から。

・ファッションセンスも

・仕事の経験も

・女の好み(→若い女しか目がいかない)

も 全く、進歩しなかったんじゃないか?と思ってしまった。

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うん、ちと言い過ぎたかな? でもよ、あんまりショックで開いた口が塞がらなくなって。

 

翌日から元部下になってしまう彼女に、最後に一言かけられなかったんだ。

 

「新しい職場でも頑張ってね!」

→もう絶対に届かない場所から、言ってみるしかなかった。

 

そして、もう一言あるんだ。

「四月から、オレも新しい職場で頑張るね!」

→あーあ、早く出たいなぁ。毎朝、カレンダーに×をつけるのが 楽しみになってきたよ。 →出所前の、塀の中の懲りない面々かよ。

 

したっけね。

 

塀の中の懲りない面々 (文春文庫)

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