読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

出陣の賦

FOR THE SOPHISCATED PEOPLE

平谷美樹「水滸伝 1~3」(ハルキ文庫)

あと10年もしたら、水滸伝といえば吉川英治でも北方謙三でもなく平谷美樹と云われるようになるかも。第一部を読み終えて、早くも第二部(扈家荘との闘い編か?)が待ち遠しい。早くも禁断症状、読みたくて読みたくてふるえる。それなのに・・・。
★平谷先生、岩手日報にて連載中の「柳は萌ゆる」の執筆に忙しそう。
→たまに「コイツいつの間に出してやがる?」と言いたくもなる程多作な平谷先生ですら、片手間に水滸伝書ける訳ないと思うんだ。別に煽りとかじゃないんだ。
→悲運の南部藩家老・楢山佐渡の生き様、存分に書き上げてください!

さて平谷版「水滸伝」、前作「風の王国」(通称 五木寛之じゃないほう)の世界と地続きになっていてニヤリとさせられる。「風の王国」でお馴染み、例の秘密兵器がまた登場。そして「風の王国」の敵役、はっきり言って主人公より何倍も素敵な契丹(後の「遼」)の王子・耶律突欲の子孫がまた敵役になってくれた。

耶律猝、官軍の外人部隊北狄軍の将軍として梁山泊の連中と渡り合い。梁山泊の軍師・呉用の奇策も軽々順応していく現場力が素敵、だんだん「オレどうせ外人だから」的なルサンチマンな性格も直って益々大物になってくれるはず。
→そして後々は遼国に帰って、宋国を苦しめてほしいし。
→部下がシャーマンの家系・師巫迭里、またねくろまんさってくれないか?
→あと、もう一人の部下の名が沙陀(しゃだ)。あーコイツかつて契丹と勢力争いを繰り広げた沙陀族じゃないか?裏切るかも、行く先が楽しみだ!

そうそう、諸悪の根元・悪の四人組メンバーの一人である高俅も実はなかなか有能なイイ人に描かれてて好感。

★だから、本来の主人公・梁山泊の百八の魔将が別にどうでもいいやなんでもないや。君はタイムフライヤーなんです!

がんばれ、耶律猝

負けるな、耶律猝

苦しいときは両手を握って「おっかさん」と言いな、耶律猝


それなのに・・・。
第二部の発刊は未定。
したっけね。

 

水滸伝〈1〉九紋龍の兄妹 (ハルキ文庫)

水滸伝〈1〉九紋龍の兄妹 (ハルキ文庫)